柔整療養費の今後について
平成27年10月20日に行われたとされる「療養費にかかわる非公式意見交換会(非公開)」の検討内容が少し見えてきたようです。内容としては以下の4点であるらしいです。
①施術管理者の要件・・・免許取得後3年は施術管理者になれない。
②長期・頻回・多部位対策・・・近年の柔整療養費の2%を超えるマイナスから、
特段の見直しは行わない⇒3部位に係わる逓減強化策(3部位目の支給を33%程度に抑えこむこと)は
回避される。
③審査の強化・・・各県審査会の権限を強化し強制的権限を付与する。
④免許取得者の抑制策・・・国家試験合格率を厳しくし合格率を下げていくことにより総量規制を図る。
というものです。(上田たかゆき氏活動報告より)
みなさんご存じだと思いますが、【療養費詐欺事件】がありました。
この業界がなくなるのでは?というぐらいの事件です。今後の動向に注意する必要がありますし、
この業界にいなければ解らない【部位転がし】という単語まで報道されていました。今後、【部位転がし】を重点的に審査が行われ審査に必要な情報をレセプトに記載する事項を追加することは検討されることになっていくのでは?思います。
これを機会に、次の療養費改定ではどんな内容になるのか心配でなりません。
お客様から保険者返戻になってしまったレセプトについて相談を受けることがあります。
返戻になったレセプトの内容を見ると、ほとんどが1部位目から転帰がかかったレセプトや提出したレセプトの中に長期理由・頻回に該当する患者さんがいない等、ワンパターンなレセプトを提出されている先生がまだ多数、見受けられます。
みなさん、ご存じだと思いますが施術録には負傷原因は1部位から記載しなければなりません。
レセプトのほうも1部位から記載しても良いのではないでしょうか?無駄な返戻が減ると思います。
初検月は来院回数が多くなる傾向かと思いますが、摘要欄にその旨を記載しても良いじゃないですか?
「~~疼痛が残存し頻回を要した。」・「日常生活にも支障をきたすため頻回を要した」・「12月○日~12月○日まで多忙により来院できず。」等、記載してみませんか?来院間隔が空いたらあいたで「慰安目的」取られかねませんし、一言、文言を添えるだけで返戻率は下がってくるはずです。お客さんにこんな話をすると決まって返ってくるのが「面倒だから」・「突っ込みどころを増やしたくない」等の声が返ってきます。
もう少し、レセプト提出に手間をかけてみませんか?もう「面倒だから」等、言ってられない時代になってきています。
柔整業界は、介護保険・リハビリ医療等違う方向に目を向けたほうがよいのかな?と思います。
早いもので、もう12月になりました。ついこの間まで、「暑い、暑い」と言ってたのが、寒さに震える今日この頃です。
お客様、および皆様今年1年大変お世話になりました。